盛り上がった校内研修
嵐山学園分校では今年も、嵐山学園の専門性をお借りしながら
『専門研修』と称した校内研修を実施しています。
先日の研修は、心理学・神経学的な専門性の高い内容だったのですが、
その難しい内容を、子どもたちの事例とからめてとてもわかりやすく解説していただき、
研修後の職員室での意見交換も活発に行われました。
今回は『子どもの状態をどう見る(解釈する)か?』の観点を学ぶことができました。
私たちは適応的でない、不適切な行動様式を
「アピールしている」
「言葉で言えばいいのに」
「自分から言えるようにしないと!」
・・・と見てしまいがちですが、ポリヴェーガル(多重迷走神経)理論の観点からすると
子どもの気になる行動は「もっともっと奥深いところから起きている!
その行動はヒトの進化の過程に基づく生存戦略なのかもしれない!」という内容でした。
研修の中で紹介された本が手元にありましたのでご紹介いたします。
大和出版 浅井咲子著
『「安心のタネ」の育て方』
また関連して思い出した本もありました。
飛鳥新社 樺沢紫苑著
『精神科医が見つけた3つの幸福』
ここでは「幸せ」を神経伝達物質から理解するための観点が著されています。
すなわち、『セロトニン的幸福(心と体の健康)』
『オキシトシン的幸福(愛情やつながり)』
そして『ドーパミン的幸福(成功や達成感・お金)』の3つです。
今回の研修ではこの『つながり』がキーワードとなり治療や療育的な支援が
話し合われました。はっと気づかされることが多く感動的な研修でした。
私たちは子どもの行動を、心理的・教育学的に判断しがちですが(教員なので当然なのですが)
生物学的な理解にも観点を拡げ、理解することが大事なのだと思いました。