学校での様子、気づいたことなどを校長から紹介します
あいにくの雨
1912年の明治天皇大喪の日、軍人・乃木希典大将が夫人ともに自刃しました。この事件を題材に夏目漱石は『こころ』を書いています。
高等部1年生は今日から1泊2日の集団宿泊学習です。今朝、学校からバスで長瀞げんきプラザに向かいました。あいにくの雨。現地でも天気が心配ですが、協力しながら学校では味わえない体験をいっぱいしてください。
〈気になる言葉〉
「『ファッション』は『自分のための装い』であり、『身だしなみ』は『相手のための装い』なのです。あなたの基準で『オシャレ』をするのではありません。」
新田龍『「伸びる社員」と「ダメな社員」の習慣』明日香出版社 2012 p.21.
ごちそうさまでした!
「公衆電話の日」です。1900年のこの日、日本初の公衆電話が上野駅と新橋駅にあわせて5台設置されました。
「校長先生、どうぞ」。小学部6年生が手作りのピザを校長室まで持ってきてくれました。先生たちと一緒に生地からすべて自分たちで作ったそうです。
おいしかった! 6年生のみんな、ごちそうさまでした!
〈気になる言葉〉
「後生〈こうせい〉畏〈おそ〉るべし。焉〈いずく〉んぞ来者の今に如〈し〉かざるを知らんや。四十五十にして聞こゆることなきは、これ亦〈また〉畏〈おそ〉るるに足らざるのみなり。(先生がいわれた。『若い人は恐るべきだ。これから出てくる人が現在の自分たちほどになれないと、だれがいえよう。四十歳、五十歳になって世間に少しも知られていないようでは、これはまた恐れるに足らない』)」
貝塚茂樹訳注『論語』中公文庫 1973 pp.253-254.
ライバルは昨日までの自分
五節句の一つである「重陽」。菊に長寿を祈る日です。古代中国では、菊は邪気を祓い長生きする効能があると信じられていたそうです。
高等部の体育祭が行われました。御来校いただき応援をしてくださった保護者や地域の皆様、ありがとうございました。
校長は開会式でこんな話をしました。
「『より速く、より高く、より強く』。これはオリンピックのモットーです。今日の体育祭では、昨日の自分よりも『より速く、より高く、より強く』を目指して頑張りましょう。
ライバルは昨日までの自分です。昨日の自分に負けないよう自分の中で全力を尽くせば、全員、金メダルです!」
「すぐれた人間とは、自分自身に多くを課す者のことであり、凡俗な人間とは、自分自身に何も課さず、現在あるがままのもので満足し、自分自身に陶酔している者である。」(オルテガ)
岩田温『逆説の政治学』ベスト新書 2011 p.58.
貴重な経験
1951年のこの日、吉田茂首相(当時)がサンフランシスコ対日講和条約と日米安全保障条約に調印しました。
小学部高学年が集団宿泊学習から帰ってきました。台風の影響で天気が心配されましたが、ほぼ予定通りの学習を終えることができました。
みんなで一緒の宿泊は貴重な経験になったでしょう。いろんなことを学んできたことでしょう。楽しい思い出もたくさんできたはず。
小学部高学年のみんな、お疲れ様!
〈気になる言葉〉
「まちがうことをおそれちゃいけない まちがったものをわらっちゃいけない まちがった意見をまちがった答えを ああじゃないかこうじゃないかと みんなで出しあい言いあうなかでだ ほんとのものを見つけていくのだ そうしてみんなで伸びていくのだ」
蒔田晋治『教室はまちがうところだ』子どもの未来社 2004 p.4.
ドキドキの集団宿泊学習
語呂合わせから「クリーナーの日」です。
小学部高学年は今日から集団宿泊学習です。今朝、元気に小川げんきプラザに向かいました。家庭を離れて1泊します。ドキドキしている子どももいるかもしれません。もしかしたら、お父さん・お母さんもドキドキしているかもしれませんね。
〈気になる言葉〉
「乳幼児期、とくに自我が芽生える2歳代から、親に認められ、承認され、何よりも、愛されて育った子どもは、決して嘘をつきません。他人をだましたりしないのです。親は『どの子もみんないい子』とか、『子どもは嘘つきではない』という『性善説』に立って子育てをしてほしいと思います。」
内田伸子・板倉昭二編『高校生のための心理学講座』誠信書房 2016 p.56.
手作りの動物園
1954年のこの日、黒澤明監督の『七人の侍』がベニス映画祭で銀獅子賞を受賞し、1997年のこの日には、北野武(ビートたけし)監督の『HANABI』がベネチア国際映画祭のグランプリに相当する金獅子賞を受賞しています。
昨日、校長室前の「手作りの水族館」を紹介しました。「手作りの動物園」もあります。その他、展示されている長谷部航輝君(高等部)の作品の一部を紹介します。
〈気になる言葉〉
「心理学によれば、人間の行動の少なくとも九〇パーセントは習慣によるものだといいます。」
マーシー・シャイモフ『脳にいいことだけやりなさい!』三笠書房 2008 p.30.
手作りの水族館
1962年のこの日、プロ野球の金田正一投手(当時の国鉄スワローズ)が、通算三振奪取3514個の世界新記録を樹立しました。
校長室前の「手作りの水族館」を紹介します。高等部の長谷部航輝君の作品です。校長のカメラの腕が悪いので、その素晴らしさが伝えられないのが残念です。御来校の際は、ぜひ校長室前の展示をご覧ください。
〈気になる言葉〉
「教師は、カウンセリングについての知見からヒントを得ながらも、カウンセラーとしてではなく、あくまでも教師として子どもとかかわることが重要なのです。」
春日井敏之・伊藤美奈子編『よくわかる教育相談』ミネルヴァ書房 2011 p.6.
一生懸命やるから面白い
9(く)と2(じ)の語呂合わせから「宝くじの日」です。
二学期は学校行事がたくさん予定されています。
子どもだけではなく我々大人も好きなことや面白いことは一生懸命やります。好きなことや面白いことを見つけて一生懸命やるのは素晴らしいことですが、学校生活の中では、「面白いから一生懸命やる」だけではなく、「一生懸命やるから面白い」という経験をしてほしいと思います。好きでもない、興味もない、そういうことでも一生懸命やると面白くなる、ということを知ってほしいと願っています。
学校行事の多い二学期の学校生活の中で、「一生懸命やるから面白い」、そんな経験をたくさんしてくれることを期待しています。
〈気になる言葉〉
「受験競争は、青少年を職業にリスクなく振り分けるための極めて優れた制度である。優れた制度だからこそ、悪評や度重なる教育改悪にもかかわらず、現在でも続いているのだ。」
山田昌弘『希望格差社会』筑摩書房 2004 p.87.
二学期始業式
1923年9月1日11時58分に起こった関東大震災の惨事を教訓として、防災意識を高めるために創設された「防災の日」です。
本校、分教室ともに始業式が行われました。二学期が始まりました。
各学部の代表の児童・生徒が、本校では夏休みの思い出について、分教室では二学期の抱負について、それぞれ発表してくれました。みんなの前での発表、緊張したことでしょう。でも、しっかり発表できました。
二学期も、元気に、楽しく、一生懸命、頑張りましょう!
〈気になる言葉〉
「教育においては、『何を避けるべきか』を示すことに止め、『何をなすべきか』を示さないことが重要だと思う。」
猪木武徳『自由の思想史』新潮選書 2016p.142.
一学期終業式
1971年のこの日、東京・銀座にマクドナルドの日本第1号店がオープンしたことから「ハンバーガーの日」です。
本校と嵐山学園内教室においてそれぞれ一学期終業式が行われました。夏休み中はケガや事故に気をつけてください。
一学期の「和顔愛語~校長室だより~」は今日で終わりです。夏休み中はお休みをいただき、二学期から再開します。よろしくお願いします。
〈気になる言葉〉
「公費が投入される以上、その根拠に見合った、例えば情報開示や教育内容の根幹的事項については、国民に利益が適切に還元されるよう一定の縛りがあるべきなのは当然である。」
福井秀夫・戸田忠雄・浅見泰司編著『教育の失敗』日本評論社 2010 p.14.